お寺の賽銭の意味

2021/03/25 コラム

願いを込めて握りしめていた硬貨を賽銭箱へ、こういうスタイルの方を時折見かけますが、このスタイル、実は本来の意味とは異なっているのです。
今回はお寺のお賽銭の意味について見ていきます。

▼賽銭は願い事のためにするのではない
願いを込めて賽銭をするのは本来の意味とは異なる、本来の意味とは何かを見ていきましょう。

■賽銭は願い事成就のお礼
賽銭の本来の意味は、願い事が成就したことに対するお礼。
つまり、感謝の気持ちを伝える納めものが賽銭なのです。
農耕文化を持つ日本はかつて、収穫に感謝し新米を奉納していました。
それが貨幣の普及に伴い、お金を納めるようになっていったのです。

■賽銭の金額は語呂合わせ
賽銭箱への金額、皆さんはどのくらいにされていますか。
もちろん正しい金額が決まっているわけではありません。
ただ、一般的に語呂合わせの金額の縁起が良いといわれています。
「ご縁」がありますようにと5円玉を賽銭箱へ、このようなご経験を持つ方もいるのではないでしょうか。

■賽銭はそっと滑り込ませるように
賽銭は感謝の気持ちを伝える捧げものですから、投げ込むのは好ましくありません。
そっと滑り込ませるようにしたいものですね。
紙幣の場合は、のし袋や封筒に入れて納めるようにしましょう。
お寺で納める賽銭に金額は関係ありません。
感謝する自分の気持ちが何よりも大切なのですから。

▼まとめ
お寺でする賽銭は願い事のためではなく、感謝の気持ちを伝えるためのものです。
日頃の感謝の気持ちを伝えるため、お寺を訪れてみてはいかかでしょうか。
お寺ですが鳥居のある神仏習合が特徴的な、宗教法人木山寺。
独特な景観は、気持ちをより優しくしてれるはずです。