自然に包まれる美しい霊峰・木山寺

木山寺は、標高430mの山上にあり、老杉古柏も鬱蒼とした静寂な境内が、情緒ある風情を醸し出しています。春には様々な花々が咲き乱れ、特に参道の桜並木は見応えがあり、夏にはあじさい園約700本の紫陽花が見事で、池の睡蓮の花も美しく咲き誇ります。秋には本堂の紅葉がとても美しく、日の光に照らされる様子は神秘的です。冬の静寂に包まれる雪景色はとても趣があり、訪れる人全てを魅了してやみません。また、周辺一帯は郷土自然保護区域に指定され、自然環境の美しい霊峰です。

弘仁6年・弘法大師の開基

木山寺の創建は、遠く弘仁6年(815年)の初冬、高祖弘法大師が美作の地を訪れた際、木樵姿の翁がこの霊山に大師を導き、仏堂建立にふさわしい地であると説きました。この翁こそ本尊薬師如来の仮の姿であり、大師はこの不思議な因縁をたいそう喜び、ここに寺を建立、これが木山寺の始まりであると伝えられています。 そして、仁寿年間(9世紀中頃)には鎮護国家の勅願寺となりました。その後は、赤松義則をはじめ、毛利・尼子らの戦国武将や、森・三浦など諸大名の尊信を集め、現在でも中国各地に多くの信者を有する名刹として知られています。

木山寺と木山神社

木山寺のほど近くにある木山神社…、この2つは、もとは神仏習合で、木山宮として、多くの人々の信仰を集めてきましたが、明治時代の神仏分離政策によって木山寺、木山神社に別れたという歴史があります。

木山寺の神仏

木山寺のご本尊は、医王の霊薬をもってあらゆる衆生の病気や迷いを救われる薬師如来。鎮守神の木山牛頭天王は薬師如来の化身で、除災招福の大願を成就されています。 善覺稲荷大明神は、ご本地十一面観音の化身で、正徳年間(1714年)京都伏見稲荷より勧請された明神様です。当時の僧が善覚という名僧で、その徳を称えて善覺稲荷と呼ぶようになりました。 木山寺は、商売繁栄、五穀豊穣、諸願成就、交通安全の願いを叶えられ、今も広く中国各地で崇敬帰依されています。

日本の四季に合わせて様々な顔を覗かせるお寺を運営

木山寺の大きな魅力の一つに、日本の四季折々に違った趣のある顔を覗かせ、ご参詣に来てくださった方々を迎えるところがございます。春には参道の桜並木をはじめ多くの花々が咲き誇り、日本古来の一年の始まりを温かく感じさせてくれます。夏には約700本の紫陽花があじさい園に咲き、池の水面に浮かぶ仏教では大変馴染み深い睡蓮の花もきれいです。
秋には紅葉の紅葉が本殿に映え、日光が紅葉の間から微かに見える木漏れ日と、それに照らされる本堂や木々たちがとても神秘的に写ります。冬には白と黒の二色が大半を占め、ところどころに鳥居や雪を被ったお地蔵様の赤色が良いアクセントとなり、そのシンプルな雪景色に趣を感じることでしょう。日本の四季独特の良さを、建物全体で表現して、皆様のご参詣を歓迎いたします。

木山寺の住職が日々皆様に真言宗に慣れ親しめるような記事を

住職が日々記事を執筆し、より真言宗が皆様にとって馴染み深いものになっていければと考えております。日本は国民が特定の宗教に属していない世界的に見ても珍しい国です。しかしながら、だからこそ宗教一つひとつの価値観に囚われすぎず、あらゆる考え方をニュートラルに見て受け入れていくことのできる「和」の心を持っているのではないかと考えます。
日本古来の神道もその和の心を大切にしており、明治に入るまで元々は神仏習合だった木山寺でも「和」を大切にしてまいります。一年を通して開催している「節分会・星祭除災招福祈祷」等といった行事やイベントについて執筆したり、高野山真言宗の教えについて、日常生活で実践できるような形でご紹介するコラムを執筆したりと、皆様も読んでいて楽しくためになるようなものを心がけてまいります。